絵画・工作クラス「紙版画」

今年の夏は、暑かったですね。猛暑の中でも、子供達はいつも元気一杯の顔を見せてくれました。
絵画・工作クラスでは、夏休みに2週かけて「版画」を制作します。
版画は、木や銅板などに細工を施して版を作り、そこにインクをのせ転写するものです。その技法には、木版、銅版のほか、リトグラフ、シルクスクリーンなどがあります。どれも魅力的な表現技法です。
子供達と作ったのは「紙版画」。紙版画は、使い慣れた紙を使って版を作るので、子供達の魅力を十分に引き出すことができます。
今回のテーマは、「海」。前の授業では、工作で可愛らしい海の仲間たちを作りました。今度は、海の中を潜っちゃおう!
「海水パンツをはかせなくっちゃね」「苦しくなったらどうしよう」「サメに食べられちゃうかも」…と、子供達。
1週目は、大画面にダイナミックに潜っている自分を描き、パーツごとにハサミで切り分け、のりで貼り合わせます。
海の中を潜って行ったら、どんな生き物がいるかなあ?
子供達の頭の中は、すでに海の中。
「サメがたくさん出てくるの」「ウミガメに乗って竜宮城に行きたいな」「クラゲが出てくるよ」「僕、タコ描ける!」「エビを描きたいんだけどどう描くの?」なんて言いながら、夢中で版を作ります。
次の週は、自分で作った版にインクをのせ、波を描いた大きな紙に擦りました。版画の時は毎回そうですが、ローラーを見ると、子供達のテンションが上がります。使ったことのない道具を使ってみたい!という、ワクワク感でしょうか。お友達が擦っている時から身を乗り出して、「私が剥がしてあげる!」とか「ここにおいたほうがいい!」と外野が大変です。
いやいや、みんな自分の時にやろうね!はやる気持ちを抑えます。
できた作品を見て、大笑いしたり、目をまん丸にして見たり、子供達の心を大きく躍らせた素晴らしい作品になりました。

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